インターネット分離システムをSCVXにリプレイス、
迅速な接続と安定的に利用できる
インターネット接続環境を実現

Revoworks Case-Study

事例概要

静岡県焼津市の焼津市立総合病院(以下、同院)は2012年からインターネット分離を実施してきたが、ブラウザの展開に時間がかかるなどの状況が続いていた。そこで、ジェイズ・コミュニケーションのインターネット分離ソリューション「SCVX」を導入した。システムは更新した病院情報システムと併せて、2019年4月から稼働を開始し、インターネットへの迅速なアクセスと安定した接続環境が実現している。


使い勝手に課題があったインターネット分離システムのリプレイスを計画

同院は昭和22年(1947年)、焼津協立病院としてスタート、焼津市内唯一の総合病院として、市民の健康を支えてきた。現在、同院は国、県から災害拠点病院、地域医療支援病院、静岡県地域がん診療連携病院、地域周産期母子医療センターなどに指定されており、地域医療の中核としての機能を果たしている。人口約14万人の焼津市では専門的な治療、手術や重症患者への対応が可能な施設が極めて限られる中で、一次、二次はもとより一部の三次救急まで対応しており、救急医療の中心的な役割も担っている。また周産期・小児医療や脳卒中などの分野では、より広域の志太榛原地区医療圏を支えている。
同院では2012年、電子カルテシステム導入時にセキュリティ強化のため、画面転送方式によるインターネット分離を実施した。しかし、病院ではあまり導入実績がない製品だったこともあり、導入直後から様々な不都合が生じた。「元々、画面の閲覧と印刷だけの製品で、ファイルのダウンロードはできませんでした。実際に使用してみると、ブラウザが起動しネットワークに接続するまで、1-2分かかってしまっていました。また、接続が不安定で、使用している最中にネットワークが切れてしまうこともありました。そのため、『インターネットが遅くて使えない』という問い合わせが多く寄せられる状態でした。」と同院医事課情報システム担当山下和良氏(以下、山下氏)は振り返る。
メーカーによるとそのような現象は同製品を導入している他の病院では起きていなかったという。そのため、運用担当のシステムインテグレーターの社員と一緒に解決を試みたが、うまくいかなかった。そこで提供元のベンダーに問い合わせを行ったが、海外ベンダーの製品であるため、時差によるレスポンスの遅れや言語の問題もあり、解決に至るような十分な回答を得ることができなかった。

ブラウザの迅速な展開、安定的なインターネット接続から
「SCVX」を選定

こうした状況の中で、同院では、2019年の電子カルテを含む病院情報システムのリプレイスに合わせて、新しいインターネット分離ソリューションを導入することにした。そして、情報システム担当が事務局となり、看護部、診療技術部、医務部、事務部と各部門から構成される検討委員会を発足し、導入製品の検討を開始した。「私は元々診療放射線技師なので、当初は検討委員会のメンバーとして導入検討に関わっていました。実際に使用するユーザーとして、ブラウザがなかなか起動せず、ようやく立ち上がっても作業中に接続が切れてしまうところにとても不便を感じていました。それを何とか解消したいという思いで、製品の選定にあたりました。」と同院医事課情報システム担当係長 纐纈 達氏(以下、纐纈氏)は語る。
検討委員会ではまずインターネット分離製品を提供しているベンダーを調べた上で、病院情報システム全体の予算の中から、インターネット分離に充てることのできる予算に見合う製品に絞り込んだ。加えて、サポート体制がしっかりしていて、問い合わせへのレスポンスが速いことも条件とした。そして、地方自治体での導入実績が多数あり、個人情報を扱う病院でも十分に利用できると考えたジェイズ・コミュニケーションの「SCVX」をはじめ、複数の製品を比較、検討した。
「大手ベンダーの製品の中にはファイルのダウンロードができないものもある中で、SCVXは予算の枠内で収まる上、ファイルのダウンロードが可能な点を評価しました。」(山下氏)。その上で、ジェイズ・コミュニケーションによる検討委員会メンバー向けのSCVXのデモンストレーションを実施し、実際の業務で問題なく使用できるかどうかを判断した。その結果、接続スピードが速くかつ安定しており、ファイルの無害化ダウンロードも可能で、効率的に業務を行うことができると判断したためSCVXの導入を決定した。また国産製品なので、完全日本語対応、問い合わせに対するサポートも迅速かつ丁寧であることも評価した。

Webの利用が大きく拡大する中で、さらなる使い勝手の良さを追求

同院では今回、病院情報システムを全てリプレイス、PCもWindows7からWindows10に切り替えた。そのため、できるだけ早い時期に新しい環境でSCVXのテストを行いたかったが、PCの納入遅れもあり3月中旬になってしまった。そうした中、新しい環境でも、SCVXは問題なく稼働し、デモンストレーションと同レベルのスピードにてブラウザを使用することができた。こうして2019年4月、同院では病院情報システムの本稼働と同時に、SCVXによるインターネット分離の運用を開始した。現在、利用されているPC端末は約800台で、ユーザーがPCから接続すると、SCVXサーバーで毎回新しいコンテナを生成し、仮想ブラウザを起動、インターネットに接続してWebを閲覧する。ユーザーが仮想ブラウザを閉じると、コンテナが削除され、コンテナ内のすべてのデータも削除される。
「全体的にブラウザの動きが速く、接続も安定していますし、インターネット接続に対する煩わしさが改善されました。動画の再生もできますし、ファイルのダウンロードも可能です。今後のバージョンでダウンロード方法がもっと簡単になるという事で期待しています。分からないことがあると、ジェイズにはメールで問い合わせますが、レスポンスも速くて助かっています。欲を言えば電話でのサポートもしていただけると職員の方々からの急な問い合わせに対応できるので嬉しいですね。」(纐纈氏)。
現在、同院では、医療関係の文献検索、eラーニング、Webメール、職員のストレスチェックなど、医師や看護師、検査技師、職員のWeb利用が大きく拡大している。その中で課題になっているのが日本語変換だ。SCVXがLinuxサーバーで動作しているため、医療用語を含めて日本語変換が十分でない面がある。それに対して、同院では今後SCVXの新バージョンへの対応などによって、日本語変換の精度を向上させ、高いセキュリティ性を維持しつつ仮想ブラウザの使い勝手をさらに追求し、院内でのWeb利用を支援していきたいと考えている。

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  • 社名

    焼津市立総合病院

  • 所在地

    静岡県焼津市道原1000番地

  • 開院

    昭和33年(1958年)

  • 病院事業管理者兼病院長

    関 常司

  • 病床数

    471床

  • 事業概要

    内科系と外科系27の診療科と3つの診療センターを有する総合病院。災害拠点病院、地域医療支援病院、静岡県地域がん診療連携病院、地域周産期母子医療センターなどに指定され、地域医療の中核としての機能を果たしている。

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