RevoWorks Browser導入により、
業務効率改善と運用管理工数削減を実現。
自治体に求められる高い安全性と、容易な操作性を両立。

Revoworks Case-Study

事例概要

北海道旭川市では、ネットワークの三層分離のためSBC方式の仮想デスクトップを導入してセキュリティ対策を実施してきたが、職員の業務効率や利便性、SBCサーバーの管理工数に課題があった。新たなシステムへの切り替えを検討し、ジェイズ・コミュニケーションのインターネット分離仮想ブラウザ「RevoWorks Browser」を導入。職員のインターネットやメール、ファイル無害化の使い勝手が大幅に向上し、運用管理工数の削減も実現した。


市制施行100年を迎え、自治体DX推進にも積極的な旭川市

 旭川市(以下、同市)は北海道のほぼ中央に位置し、第8次旭川市総合計画のもと、目指す都市像「世界にきらめく いきいき旭川~笑顔と自然あふれる 北の拠点~」の実現に向けて、「人口減少の抑制」と「魅力的な地域づくり」を効果的かつ集中的に推進している。2022年8月には市制施行100年を迎えた。「市制100年を記念した式典やイベント、フェスティバルなども市内各地で開催しています」と、同市 総務部 情報政策課の高橋 英輔氏(以下、高橋氏)はその盛り上がりを話す。
 同市では近年、自治体DX(Digital Transformation)の推進に力を入れている。「2022年4月には最高デジタル責任者(CDO)を外部よりお迎えして、さらにDXを推進しています」と同市 総務部 情報政策課の山﨑 悠太氏(以下、山﨑氏)は話す。ソーシャルメディアなどを活用してDXの取り組み状況を積極的に発信するといった取り組みも行っている。
 また2023年11月に新庁舎が竣工する予定で、現在の総合庁舎に隣接する予定地では工事が進んでいる。「市民が気軽に訪れ、集うことができる、明るく開放的な親しまれる庁舎」を目指して、多目的に活用できる市民活動スペースや展望フロアなどが整備される。庁内のICT構築・運用を担う情報政策課でも通常の業務に加え、移転に向けての準備を同時に進めているという。

仮想デスクトップでのインターネット利用と、運用の課題が顕在化

 同市では従来、総務省の強靭化ガイドラインに従って、αモデルによりネットワークを三層分離し、セキュリティを担保してきた。SBC(Server Based Computing)方式の仮想デスクトップを導入し、メールの添付ファイルのやり取りには無害化装置を利用していたが、利便性や効率性で大きな課題となっていた。
 「2021年度には各課においてインターネットを利用する業務が増えていました。SBC方式のシステムでは、外部からのメールはインターネット接続系の端末で受信しますが、添付ファイルをLGWAN接続系の端末でも利用したい場合には、無害化装置から無害化された添付ファイルをダウンロードして使わなくてはならず、また、仮想デスクトップ経由ではWebサイトからのコピー&ペーストもできず、設定上Web会議もできないということで、利便性や効率性に課題がありました」(高橋氏)。さらに、この無害化装置は端末に紐付くライセンス形態だったため利用できる職員は全体の1/3程度で、利用できない職員は課の共有PCを利用してインターネット接続系にログインしなければならず、業務の効率を損ねていた。
 またSBC方式ではファイルがサーバーに残ってしまうため、ハードディスクなどのリソース不足により動作が不安定になることもあり、サーバーの運用管理面も課題となっていたという。「すでにリソース管理が限界に近づいていましたので、なんとかするしかないということで検討を進めました」(山﨑氏)。
 そこで同市では、これらの課題を解決するために新しいシステムの導入を検討し、さまざまな製品の比較検討を行った。入札などの手続きを経て最終的に採用されたのが、ジェイズ・コミュニケーションの「RevoWorks Browser」だ。

高いセキュリティが確保できる上、無害化機能を1つの製品で提供できるRevoWorks Browserを評価

 RevoWorks Browserは、独自のローカルコンテナ技術により、高い安全性と容易な操作性を提供するインターネット分離仮想ブラウザソリューションだ。同市では、検討にあたり、RevoWorksBrowserの効果検証を実施した。
 「RevoWorks Browserは端末内に生成されるローカルコンテナの分離環境で動作するため、高いセキュリティが確保されていることが一番の評価ポイントです。ファイル転送機能とファイル無害化機能も備わっているため、これまでのように別のシステムを用意して無害化する必要がありません。また、端末のリソースを利用するためサーバー管理の工数を軽減できることも良いと思った点です」(高橋氏)。
 RevoWorks Browserのライセンスは同時接続数で管理されるため、ユーザーライセンスと比べてコストを削減できる点も評価された。
 RevoWorks Browserの導入はスムーズに進み、2022年の5月には全職員が利用できるようになった。「導入当初は不具合の発生などもありましたが、ジェイズ・コミュニケーションの対応により全庁展開することができました」(高橋氏)。

職員の業務効率改善と、運用管理工数の削減

 RevoWorks Browserの導入以降、利用する職員からは「簡単にインターネットが利用できるようになり、業務効率が改善された」「ファイルのダウンロードやアップロードが楽になって、すごくありがたい」などの声があるという。特に観光課など、外部とのやり取りが多く発生する部署では業務効率の改善に大きな効果を感じているという。また、端末のスペックによってはWeb会議も自席で利用できるため、今後はさらなる活用を見込んでいる。
 運用管理する情報政策課でも、導入の効果を感じている。「SBCサーバーのリソース管理がなくなったため負担が軽減されました。これまでは週に1回程度はサーバー上に残った不要なファイルを削除していましたが、そうしたメンテナンスは必要なくなりました。運用管理の工数はかなり減らせていると思います」(山﨑氏)。
 今後については、2023年11月に控えている新庁舎への移転が最優先となる。「しばらくの間は新庁舎と旧庁舎を同時稼働しなければなりませんので、ネットワークについても構成を大きく変更することなく、安全な移転を目指します。2024年度にはネットワークの更改時期となりますので、現在のαモデルからβ、β’モデルへの移行なども含め、今後検討していきます」(山﨑氏)。
 行政サービス向上や業務効率化を進めるため、デジタル化の推進は必要不可欠だとし、「ICTを活用して行政サービスの向上を進めるため、ジェイズ・コミュニケーションにはRevowork Browserをはじめ、さまざまなICTソリューションについて積極的な提案を期待しています」(高橋氏)と今後の展望と期待を語った。


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